島育ち
作詞/吉川 邦彦
作曲/三界 稔
編曲/寺岡 真三
一.赤(あか)い蘇鉄(そてつ)の 実(み)も熟(う)れる頃(ころ)
加那(かな)も年頃(としごろ) 加那(かな)も年頃(としごろ)
大島(おおしま)育(そだ)ち
二.黒潮(くるしゅ)黒髪(くるがみ) 女子身(うなぐみ)の恋(かな)しゃ
想(おも)い真胸(まむね)に 想(おも)い真胸(まむね)に
織る(お)島(しま)つむぎ
三.朝(あさ)は北風(にしかぜ) 夜(よ)は南風(みなみかぜ)
沖(おき)の立神(たちがみ) 沖(おき)の立神(たちがみ)
また 片瀬波(かたせなみ)
四.夜業(よなべ)ヲサヲサ 織(お)るヲサの音(おと)
せめて通(かよ)わそ せめて通(かよ)わそ
この胸(むね)そえて
はたおり娘
作詞/加納 大信
編曲/小沢 直与志
一.奄美(あまみ)の都(みやこ) 名瀬(なぜ)の街(まち)
新川(しんごぉ)の水(みず)で テイチ木(ぎ)染(そ)めて
絶えぬ(た)おさ音(おと) ほほえみ交わす
島(しま)の名産(めいさん) 手織(ており)の紬(つむぎ)
二.赤土肌(あかつちはだ)の段畠(だんばたけ)
不作(ふさく)の年(とし)が 続(つづ)ことままよ
母(はは)のかたみの 紬(つむぎ)に生(い)きる
私(わた)しゃ大島(おおしま) 機織娘(はたおりむすめ)
三.入船(いりふね)出船(でふね) 鳴る(な)汽笛(きてき)
港(みなと)にゃ今日(きょう)も 紬(つむぎ)の山(やま)よ
売手(うりて)買手(かいて)にゃ 苦労(くろう)はせぬが
着(き)せてあげたいお方(かた)に苦労(くろう)する
島かげ
作詞/村山 家国
作曲/福島 豊彦
一.つらなる海(うみ)の 西東(にしひがし)
別れた(わか)島(しま)の
別れた(わか)島(しま)の 思(おも)いぬかなしゃ
二.島(しま)の岬(みさき)に 夕波(ゆうなみ)ぬ立(た)てぃば
加那(かな)が思(おも)いの
加那(かな)が思(おも)いの 船灯(ふなび)もうるむ
三.紅(あか)い船灯(ふなび)の 港(みなと)の夜更(よふ)け
誰(だれ)が心(こころ)か
誰(だれ)が心(こころ)か 三味線(じゃみせん)ぬかなしゃ
四.別(わか)れ別(わか)れて 西東(にしひがし)
いつかあう日(ひ)の
いつかあう日(ひ)の 夢(ゆめ)ぬかなしゃ
奄美のさすらい千鳥
作詞/伊吹 とおる
作曲/渡久地 政信
一.月(つき)の浜辺(はまべ)で泣(な)いてる 泣(な)いてるネ
わたしゃ奄美(あまみ)の浜千鳥(はまちどり) 浜千鳥(はまちどり)
ひとりはぐれた親(おや)なし千鳥(ちどり)よ
なんにも持(も)たずに離(はな)れたままの
涙(なみだ)の千鳥(ちどり)よ
二.呼(よ)んでいるのは誰(だれ)だろ 誰(だれ)だろネ
恋(こい)にふるえるはたおり千鳥(ちどり)よ
紬(つむぎ)を織(お)る手(て)もままにはならぬ
三.海(うみ)の碧(あお)さを抱(だ)いてる 抱(だ)いてるネ
島(しま)を離(はな)れたさすらい千鳥よ