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制作:スリーウッズ


アマミノクロウサギ

祝 世界自然遺産登録

世界自然遺産の奄美大島と徳之島だけに生息する固有種
国指定特別天然記念物(1963)で絶滅危惧種にも指定されている。


アマミノクロウサギ(2022/1/15撮影)

アマミノクロウサギ(2021/7/14撮影)

アマミノクロウサギ(2021/7/3撮影)

アマミノクロウサギ(2021/6/19撮影)

アマミノクロウサギ(2021/1/14撮影)

アマミノクロウサギ(2020/5/26撮影)


もぐもぐタイム(2020/11/10撮影)

以下、Wikipediaを参考にしました。
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分類
界 : 動物界 Animalia
門 : 脊索動物門 Chordata
亜門: 脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 : 哺乳綱 Mammalia
目 : 兎形目 Lagomorpha
科 : ウサギ科 Leporidae
属 : アマミノクロウサギ属Pentalagus Lyon,
種 : アマミノクロウサギ P. furnessi

学名:Pentalagus furnessi
和名:アマミノクロウサギ
英名:Amami rabbit

形態:頭胴長(体長)41.8 - 51センチメートル。尾長1.1 - 3.5センチメートル。体重1.3 - 2.7キログラム。
全身は光沢のある長い体毛と、柔らかく短い体毛で密に被われる。
背面は黒や暗褐色、腹面は灰褐色。
眼は小型。耳介も小型で、耳長4.1 - 4.5センチメートル。四肢は短く、特に後肢は短い。後足長8.5 - 9.2センチメートル。指趾には爪が発達し、穴を掘るのに適している。

属名(Pentalagus)は「5つの歯のあるウサギ」の意で、模式標本となった個体の上顎臼歯が左右5本ずつしかなかった(ウサギ科は通常左右6本ずつ)ことに由来する。本種も通常は上顎臼歯が左右6本ずつある。椎骨の突起は水平方向に長い。


生態:山地や海岸の斜面にあるカシやスダジイからなる常緑広葉樹林や二次林に生息する。
高齢樹林の内部や林縁に伐採跡・二次林・沢などの疎開地が多い環境を好む。
単独で生活するが、野生下および飼育下でも1つの巣穴を複数個体が同時に利用した例がある。
複数の鳴き声を発したり、後肢で地面を叩くことから個体間でコミュニケーションを行うと考えられている。
オスは平均1.3 - 4ヘクタール、メスは平均1 - 3ヘクタールの行動圏内で生活する。行動圏は同性では重複しないが、オスの行動圏はメスと重複する。
渓流の周辺にある石や砂の上、林道などの一定の場所に糞をする。
夜行性で、昼間は斜面に掘ったアルファベットの「L」字状の入口が高さ10 - 20センチメートル・幅12 - 25センチメートル、長さ30 - 200センチメートルのトンネルと直径60 - 185センチメートルの落ち葉を敷いた部屋からなる巣穴や、樹洞や岩の隙間を拡張した入口が高さ15センチメートル・幅20センチメートル巣穴などで休む。

食性は植物食で、ススキ・ボタンボウフウPeucedanum japonicumなどの草本、アマクサギ・エゴノキなどの木本、スギ・ミカンなどの樹皮、スダジイの果実、タケノコなどを食べる。飼育下では主にイゲシ・オオタニワタリ・サツマイモ・ホソバワダンなどを食べ、サトウキビ・シュンギク・ダイコン・ホテイアオイの葉、ナシ・バナナ・リンゴの果実なども食べた例がある。
捕食者はハブで、外来種ではフイリマングース・野犬・野猫も挙げられる。


繁殖様式は胎生。直径10 - 20センチメートル、長さ100 - 200センチメートルに達する繁殖用の巣穴を掘る。
飼育下では4 - 5月と、10 - 12月に1回に1頭の幼獣を産んだ例がある。
野生個体を観察した結果でも、やはり春秋年2産、一産一子とされる。
一方で年間を通して幼獣の糞が発見されていることから、周年繁殖している可能性もある。メスは幼獣のいる巣穴に立ち寄って授乳し、授乳が終わると巣穴の入り口を塞ぐ。
幼獣は生後約2か月で巣穴の外に出るようになる。
幼獣は一ヶ月ほど巣穴の中ですごし、その後は母親に連れられて移動する。飼育下での寿命は約15年。

人間との関係
幕末に薩摩藩士・名越左源太が著した奄美大島の地誌『南島雑話』には「大島兎」の名で登場し、「耳短くして倭の兎と異なり猫に似る」と説明されている。

1920年までは肉が食用とされたり、婦人病の薬になると信じられていた。毛皮がふいごに利用されることもあった。

農作物や植林されたスギやヒノキを、食害することもある。

1950年代以降のパルプ材目的の森林伐採や道路建設・河川改修・リュウキュウマツの植林などによる生息地の破壊や分断化、交通事故、人為的に移入されたノイヌやノネコ・マングースによる捕食などにより生息数は減少している。
2000年から環境省によってマングースの駆除事業が進められるようになり、マングースの減少に伴い本種の生息数も回復傾向にあると推定されている。
日本では1921年に国の天然記念物、1963年に特別天然記念物に指定されている]。
2004年に種の保存法により国内希少野生動植物種に指定されている。
1995年に自然保護団体により日本では初めて本種・アマミヤマシギ・オオトラツグミ・ルリカケスを原告とし、奄美大島でのゴルフ場建設の許可取り消しを求めた訴訟が鹿児島地方裁判所に提訴された。原告を動物とすることは却下されたため、その後に動物の代弁として人名を挙げ訴状を訂正した。

1992〜1994年における糞の調査による奄美大島での分布域・生息数は334.7平方キロメートル(奄美大島の47%)・2,500〜6,100頭、2002〜2003年の奄美大島での生息数は2,000〜 4,800頭と推定されている。1992〜1994年における糞調査における徳之島の分布域・生息数は33平方キロメートル(徳之島の13%)・120〜300頭と推定されている。



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