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古仁屋八月踊り保存会 

八月踊り唄HEADLINE

目(むぃ)んちゃま


歌詞  実際に歌われているのは、下記から抜粋されています。

目(むぃ)んちゃま(にぎたい若松) 縁ぬ流れ


オシドリ夫婦は仲が良いので人々に親しまれて来た。
(カラス)は傍若無人ぶりを極めて
毎日毎夜我が者顔で出回っている。
迷惑で昔から(カラス)の被害に困り果て目んちゃまだった。
踊りが最高潮に達するころ、太鼓を早打ち(シナロ)の
合図をして唄踊りも早くする。

男  もう少し(にゃにゃり)美(きゅら)さりば 餅米一俵差上(すき)きゆたむん
女  もう少し(にゃにゃり)美(きゅら)さりば 餅米一俵ぬ授(す)かゆたむん
男  もう少し(にゃにゃり)美(きゅら)さりば 真向(まっこ)いぬ若娘(むぇえらぶぇ)きゃふらしゅたむん
女  もう少し(にゃにゃり)美(きゅら)さりば 真向(まっこ)いぬ青年達(ぬぃせぐゎ)んきゃふらしゅたむん


一.目(むぃ)んちゃまや 雨(あむぃ)降り鴉(がらす)ぬ目(むぃ)んちゃまや
     飛(とぅ)びゅる夜(ゆ)鴉(がらす)や 雨(あむぃ)降りばうらみしゃ

二.雨(あむぃ)降(ふゆ)りゅり降(ふゆ)りゅり 吾が庭(やんむぃ)に降(ふ)りゅり
     愛人(かな)が涙(なだ)と思(うも)て 出(い)じてうもれ

三.雨(あま)宿(やど)りやどり 滝(たき)ならち振(ふ)りゅり
     愛人(かな)に想(うむぇ)なせば 霜(しも)どなゆり

四.雨(あま)しゅだり下(しゃ)に 立つな玉(たま)黄金(くがね)
     心(くほろ)安々(やすやす)と 入(い)っちうもれ

五.想(おもい)いこがれとる 花ぬ上(うぃ)や降らじ 
     よそが上(うぃ)ば降りゆり 雨(あむぃ)ぬうらみしや

六.後(あと)降(ふ)らせば降らじ 先(さき)降(ふ)らば降(ふ)らじ
     今(なま)降(ふ)りゅる雨(あむぃ)ぬ 雨(あむぃ)ぬうらめしゃや

七.家庭(やんむぇ)だらみかば 南風(ふぇかぜ)と思むぇ
     家戸(やど)ぬだらみかば 吾(わ)んちうむぇ

八.東(あがれ)家戸(やど)あけて 加那待(ま)ちゅる夜(ゆる)や
     夜(ゆ)嵐(あらし)やしぎさ 加那やむぇらぬ

九.夜(ゆ)嵐(あらし)やしぎさ 加那むぇらぬ夜(ゆる)や
     童(わらぶぃ)声(ぐぅゐ)立てにゃ 泣くばかり

十.座(にじき)準備(しょうちぃ)待ちゅむぃ 枕(まくら)準備(しょうちぃ)し待ちゅむぃ
     夜中(ゆなは)ぬ風(かぜ)連(つ)れて 忍(しにょ)でうもれ

十一.一夜(ちゅゆる)肌(はだ)住(す)でぃも 二夜(たゆる)肌(はだ)住(す)でぃも
     肌(はだ)住(す)だる事(くとぅ)や 忘(わす)れならぬ

十二.深(しん)夜(ゆる)ば通(かよ)てぃ 一夜(ちゅゆる)肌(はだ)住(す)でぃも
     住(す)だる一夜(ちゅゆる)や 忘(わす)れならぬ

十三.昔(けさ)住(す)だる道や 踏(く)もち思(うむぇ)ば踏(く)みゅり
     昔(けさ)住(す)だる愛人(かな)と 住(す)みやならぬ

十四.昔(けさ)住(す)だる加那ぬ 後(うしろ)影(かげぃ)みりば
     今(なま)住(す)みゆる愛人(かな)と 住みぶしゃどやある

十五.見(み)りば見りぶしゃぬ 住(す)みば住みぶしゃぬ
    見りぶしゃぬ目(むぃ)まゆ 見りぶしゃどやゆる

十六.玉(たま)黄金(くぅがね)住みば 吾きゃむ玉(たま)黄金(くぅがね)
    すそな者(むん)ぬ住みば 吾きゃもすそに


古仁屋八月踊り保存会
制作: スリーウッズ